ギャンブル「賭博」として日本でも昔から親しまれてきましたが、欧米文化が入ってきたことによりカジノやゲームの影響で「ギャンブル」としても認識されるようになりました。日本ではカジノは合法ではありませんが、ギャンブルをテーマにした漫画はこの数十年で増え続けています。元祖ギャンブル漫画として現在でも愛読されている「賭博黙示録カイジ」は、1996年に「週刊ヤングジャンプ」で連載を開始しています。同様に、日本で人気のギャンブル漫画の多くが、主人公がギャンブルを通して成長していく&成功していく過程を描いています。必ずしもギャンブルは悪役が担うものではなく、ギャンブラーの主人公・ギャンブルそのものが舞台となった漫画が受け入れられています。ここでは、そんなギャンブルをテーマにした魅力ある漫画を紹介します。

正真正銘のギャンブル漫画「嘘喰い」

2006年から2018年まで「週刊ヤングジャンプ」で連載され、49巻の単行本を発行した人気漫画「嘘喰い」は、ギャンブルに始まりギャンブルに終わると言っていいほどギャンブルとアクションが満載です。借金に悩む青年・梶隆臣がある日パチンコ店で謎の人物斑目貘に出会う所から物語はスタート。獏は通称「嘘食い」として知られる凄腕のギャンブラーで、かつては「賭郎」というすべての賭博を管理していた組織のリーダーでもありました。ある事件をきっかけにその座を奪われ、復活の日を虎視眈々と狙っており、ひょんなことから隆臣とチームを組んでお互いの野望に向けて協力することになります。主人公、立ち向かう敵、両者ともピカイチのギャンブラー。最後に「あんた、嘘つきだね」という決めセリフを相手に放つ獏の賭け方は、相手の嘘を見抜いてその嘘に乗っかりながら一発逆転するという、見事な大仕掛けです。また、隆臣の生い立ちが強迫観念となって、ここぞという場面で判断能力を鈍らせしまう描写はギャンブルをする人・しない人に関係なく必見です。

ギャンブル系ゲーム漫画「トモダチゲーム」

2014年に「別冊少年マガジン」で連載が開始され、2017年にテレビドラマ化&映画化までされた人気ギャンブル漫画「トモダチゲーム」は、借金返済のために生徒同士が大金を賭け合う謎のゲームを描いています。あからさまな悪役はいませんが、参加者は皆、何らかの借金を抱えていて、借金額の10分の一をゲームの参加費として支払います。主人公の片切友一は、「友達を優先する」ことを母親から教えられて育ちますが、ゲームを重ねるにつれてその本質が出てくる演出がなんともリアルです。ゲームを1回クリアすると200万円が各自に与えられ、毎回ゲームの内容&ルールが変わるのも見どころです。案内人の人形マナブくんの不気味さも、この漫画をミステリアスかつコミカルな印象にしています。参加者が協力してゲームをクリアしていく半面、個人のずる賢さや駆け引きが繰り広げられるのも、見ていて非常に引き付けられるポイントです。